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oosugi02


高度資本主義社会はとにかく消費し続けることを強制される社会。広告はあらゆる手を使って、脳を過剰に刺激し、すべて(!)が消費へと結びつくよう誘導する。
とにかくモノが売れ続けなければならないし、モノの範囲も拡大し続けなければならない。最後には我々自身や愛や結婚、老いや死といったものまで、限りなくモノ化される。商売の範疇に入ってしまう。このへんの本来的な必要性と商業性が、混同曲解されごちゃまぜになっているのが現代で、ていねいにひとつづつ紐解く必要がある。

以前、パンツは必要ないとこのブログで書いたけど、他にたとえば、シャンプーなんか本当に必要なのだろうか。シャンプーは頭皮を痛める薬品以外のなにものでもない。天然由来成分とかいろいろあるけど、天然そのものではない。この地球上で「自然」にないものを、人間は本来必要としていない。シャンプーは飲めない。飲めないものが頭にいいのだろうか。
自分はシャンプーを使わなくなって久しいが、なんの支障もない。もちろん、頭は洗っている。洗剤を使わないだけ。

もうシャンプーは使わないと思ったのは、畑仕事をしていたときの直観。
畑には農薬はもちろん化学肥料も使わないことを原則としているが、ふと自身の身体を返りみたときに、農薬や化学肥料に価するものに依存していることが見えてきた。これから石鹸や洗濯剤、衣服、住宅、歩き方、食べ方などさまざまなレベルでの検証が必要だろう。

甲野善紀の語る「人間にとっての自然」、福岡正信の語る「自然に還れ」。「自然」とわれわれは分断され、本来的なあり方が分からなくなってしまった。どれだけ時間がかかっても「自然」との接続が、これからの時代の重大な模索すべきテーマとなることは間違いない。
「地球にやさしく」「持続可能な」「自然との共生」「循環型社会」といった言葉もこういった地点から考えて行動しないと無意味。
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