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ここからAという地点に向かうとする。
単にAに向かった場合とBやCやDへ向かうべきか迷ったあとにAに向かったことは、
結果Aにたどりついたとしても全然違うものだと思う。
こういう考え方は重要だと思う。
つかんだものを手放したとしても、それは最初から無かったこととは違う。
でも世の中はずいぶんこういう考えを否定しているところに依っていると思う。


アマゾンから届いた本がずいぶん煙草くさい。
たぶん、運送会社の車内で思いっきり吸っているのだろう。



届いた本をすぐにでも徹夜でもして全部読みたい。
あれも読みたい。これも読みたい。
読んでいけば読んでいくほど、読むべき本は増えていく。
知っていけば知っていくほど、知らない領域が拡大していく。


ドゥルーズの『批評と臨床』が圧倒的すぎて、息をするのが苦しいくらい興奮する。
ぼくはココだ!と思った箇所に線を引く癖があるけど、ほとんど全部の文章に引いてしまっている。



いったいどんな健康があれば生を解放するに充分なのだろうか ドゥルーズ


文学としての健康、エクリチュールとしての健康は、欠如している一つの民衆=人民を創り出すことに存する ドゥルーズ


二十七歳の強壮な男は…彼はペトロパヴロフスク要塞監獄に八ヶ月いるあいだも胃や痔を悪くしたようだが、大してへばらなかった。狂ったものもいたが、そういうことはなかった。そのかわり小説を二つばかり書いた。それが健康法だったともいわれる。そういうふうにいうなら、彼のシベリア監獄での生活や、彼の全生涯についてもそうだということも出来る。『私の作家遍歴』小島信夫


自我の世紀

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