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2009.07.01 今日の命の恩
niwanotori

家が火事になって飼っていたペットの犬が自分を救出してくれて、そのためにその犬は焼死してしまったというような話を聞く。
自分が飼い主だったら、その犬に一生恩義を感じて生きていくだろう。
今日、鳥肉を食べた。この屠殺された鳥も私のためだけではないが、不特定多数の人間が生存するために命を落としていることに間違いない。自然から遠ざかった我々は、屠殺された牛や豚、鳥に恩を感じることもない。分断。そうした機会をことごとく逸している。
昔はダイレクトに食うものと食われるものはつながっていたし、命を奪うことの畏れは、それを無駄なく余すところなく活用することを促した。皮から毛から骨から。
屠畜場は部落差別とも密接につながり、それゆえ一般の生活からは遠くなった。肉は食うけど、近くに屠殺場ができるとすれば、反対運動が起こる。

食は毎日するもので、ここから見直す意義は大きい。おそらく屠畜場を見学したら肉はしばらく食べれなくなるだろう。人と自然をふたたびつなぎ直さなくてはいけない。
それにしても、写真の鶏の影が素晴らしい。
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