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鈴虫は夜ずっと鳴いているが朝になるにつれて、いつの間にか小鳥のさえずりと入れ替わっている。


朝型なのだろう、朝起きた時がもっとも心身ともに充実しているように思える。
それが削がれるのが嫌で、みのもんたを無意識に避けていることに気付いた。


甲子園は地元の高校を応援するが、負けていくたびにその「地元」の範囲は広がり、
最後には西日本とかにまで広がっている。アイデンティティの根拠のなさが露呈される。


企業やお寺、NPOと連帯して、福島の子どもたちを1週間だけ受け入れた。
1週間でも放射能の強い地域から離れると免疫力が増すらしい。
お母さんたちをいれて全部で30数名ほど。
たいがいのお父さんは福島に残って働いているようだ。
無償のボランティアで多くの方々が手伝ってくれているが、
そのボランティアをまとめるボランティアがいなくて現場はいつも混沌とする。


無邪気にはしゃぐ福島の子どもたちを見ると、子どもの可能性について考えざるを得ない。
可能性とは将来イチローみたいなスポーツ選手として活躍したりする潜在性のことではなかろう。
社会的な成功とは関係なく、10年後に再びこの地を訪れて新たな縁が生まれたり、
この疎開経験が後には大きな意味をもってくる、あるいはもたないことも含めて、
そういう可能性のすべてのこと。眼に見えない放射能が大地に浸透するのと同じように、
はしゃいで飛び跳ねたり歓声をあげたりしたことも大地に刻まれると思う。子どもはすごい。


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