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2011.07.26 部屋で溺れて
ひとつの鍋でいろんなものを調理しているせいで、素麺に微かなカレー風味が残る。


すでにひぐらしの鳴き声が聞こえたような気がした。空耳か。
空耳でも甘美なエモーションは残った。
夕暮れの妙な涼しさが幻聴を導いたのかもしれない。
夕刻、電光のバス停にライトが自動点灯した瞬間を見て、不意に日の短さを思う。
蝉の勢いがいまいちだ。


家に帰ったときの熱気や湿度の高さにたじろく。
倦んだような熱情。誰の物でもないけど。
そのとき何と向き合っているのか。
部屋の鬱蒼とした湿り気とか汗とか、そういったものにむせぶ夜とかに夢を見る。
文庫本が熱くしなりきっている。


滝行の(ような)夢を初めて見た。
息ができないくらい苦しく目が覚めたら、外は大雨で窓に激しく雨の礫がうちつけていた。
まだ4時くらいだったので、それから2度寝して得した気になった。
ああ、そうそう車が機械で圧倒的に洗車されるときの迫力に近い感じがあった。


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