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2011.05.17
ボキッと折れた

月曜日の朝をむかえ、おそらく10年くらい前の掃除したての、
ピカピカの部屋でむかえたいつかの月曜日の朝を克明に思い出し、
同じことの繰り返しに虚無をのぞくも、それを絶望と捉えるにはまだ早いとなんとか踏みとどまる。
今週末に地元でやっとゴダールの最新作「ゴダール・ソシアリスム」が上映されるから踏みとどまれる朝もある。
年に数日あるかないかの、寒くもなく暑くもない、
ただ無害に気持ちいい風が優しくそよいでいた一日だった。
まだここでは深呼吸できる。
基本的に自分の性質は穏やかでありつつも、「反抗の人」だと自認しているが、
だからというわけではないが、健康診断のバリウムを飲む胃検診はなるべく避けるようにしている。
何マイクロシーベルトか忘れたがとにかく被曝量が激しく、
癌を発見するために癌になるという愚は避けたい。
日本ほどレントゲンを日常的にがんがん使う国も珍しいらしい。
ついでに言うと抗生物質もだが。
「太平洋戦争の敗北でも折れなかったものが、今度はポキッと折れた」中沢新一
朝も気持ちよく、昼も気持ちよく、夜も気持ちいい。
下着のゴムなどによる締めつけは身体にとても悪いようで全裸で寝るも朝は寒い。
ベッドに寝転んで本を読む。
壁のあいだから、排水管をつたう水のちろちろする音が聞こえてくる。
遠くからは救急車のサイレン。
ふんどしは売っているのか。自作か。
devastation in Japan
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