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2011.04.30
sazae



旧約聖書とかその他の神話、伝承話などに描かれる終末の世界には、
竜巻や強風、雷、雹、地震、津波、大雨、大雪が一度に起こるような描写が見られる。
こんなにいっぺんには来ないだろうと以前は絵空事のように読んでたけど、
現にいま、これらのことがいちどきに起こっている。
安定的な世界像のなかで緊張感なく生きてきた態度に否応なく変更を迫られる。


文化系というのはこのような有事にはひ弱なものとして位置づけられるのか。
菅直人の選んだ復興構想会議のメンバーは、東北学の赤坂憲雄、作家の内館牧子、玄侑宗久、建築家の安藤忠雄、哲学者の梅原猛といった官僚色を排した顔ぶれだが、阪神・淡路大震災の復興委員会は官僚や経済界に強い影響力をもった人物が選ばれていて機能することができたと評価されていて、これでは意味をなさないと一笑に付されている。


文学者の語る言葉と政治家の語る言葉。

政治家の仮設住宅を作りますという言葉と
文学者のこの地震大国、日本に生きる仮住まいの作法を、
身につけなければならないという言葉。


大学から無用なものとして文学部や宗教学がなくなっても、
祈る事や深い夜にひとり先哲と対話することはなくならないだろう。


3月11日になにをしていたのか思い出す。
午後から会議があって、そのままの勢いで呑み会に突入した。
テーブルいっぱいに並べられた料理を食べていた。
携帯のニュースから同僚は宮城で起きた地震を宮崎で起きたと読み違えていた。


14:46 NHK


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