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2011.04.17
誰がために風は吹く

背筋が寒くなるような冷たく膨張した月。
研修のため海辺の民宿へ。
海から至近距離すぎて怖い。
もともと泳ぎが得意ではないので、
海にたいしては恐怖心があるが。
崖の上のポニョをもう一度見たくなる。
音楽批評の文章を読んでいたら、
なぜだか原発のことが書かれてあることに気づくものの、
シューベルトをシーベルトに見間違えていただけだった。
意識がかなり引っ張られていることに気づく。
これだけ地震が多発すると、
今日は地震はこないということが預言として成立してしまう。
安全です、ということもデマとなる。
自分だけ揺れているのに気づいた。
いま揺れてるよねと尋ねても、周りは感知しない。
会社の建物は車とかでよく震動するけど、
その揺れの質がいつもとは違った。震度1だったようだけど。
子どもと遊ぶ。
その子は自分のことを番号で呼ばれる学校の風土になじめず、
親がシュタイナー教育の学校をいま探していて宙ぶらりん。
その子は嘘かほんとか人の背中に天使の羽根がついているのが見えるという。
子どもは全員ついているのだが、大人は一部の人にしかついていないという。
おそるおそる聞いてみたら、自分にはついているらしい。
お世辞でもなんとなくほっとした。
ベルリン天使の詩を見たくなった。
天使の羽根はもげてもまた生えてくる人ともげっぱなしの人とに分かれるのでは。
ドイツ気象局の明後日の風向き予想では九州にも放射能がやってくる。
新燃岳ふたたび大噴火。
1回の生がただひたすらに日々の空しさに耐え続けることによって、
多少なりともつぶやきが希望に繋がっていくこともある。
The Mountain
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