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2011.04.11
少数報告

異様な強風の一日で、一挙に桜が散っていく。
アスファルトに花びらが敷き詰められていく。
車が通るたびに舞うのを見ると、
このピンと張り詰めた非常時に、
違うトーンのテンションが入り混じって、
ますます現実感がなくなっていく。
原発推進派の知事がすべて当選して目眩がする。
ネットでは大きな地震を予知し、次々と的中させていく人が何人もいる。
統計的なデータを用いたものから、胸騒ぎや耳鳴り、またはお告げといったものまで。
おかげで今日の大きな地震も事前に知ることができていた。
九州だから直接の被害は今のところないが。
現時点(21:40)ではまだ大きなエネルギーが残っているみたいだから、充分心構えを。
映画にもなったディックの「マイノリティ・リポート」を思い出していた。
プレコグ(予知能力者)が未来における犯罪を予知し、
警察の犯罪検挙に一役買っているという物語。
未来はいつも懐かしい。
変成意識状態にでも入っているのか、
いまUFOがあらわれても驚かないかもしれない。
ずうっと夜桜の夢の中に酔っているのかもしれない。
すごくSFを読んでいるときの感覚に近い。
いや、逆に目が醒めてきているのか。
野口晴哉氏は、暗示をかける方法を学ぶよりも、
暗示から抜ける方法を学んだ方がいいと言った。
原発の爆発によって、きっと暗示を解いたのだ。
ではこの先どこへ向かえばいいのか考える。
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