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2009.06.22
エレクトリック・サーカス

清々しいいつもの朝を期待して玄関から出ると、うわっと湿った空気が全身を包み込んだ。
家の中より外の方が暑いことに、虚をつかれた。
これが日本の夏だなあという感慨にひたる。膝裏が湿ってくるのにはたえがたい。風呂に入れない病人は足を濡れたタオルで拭いてあげるとスーと快適な顔をするという話しを思い出す。
鉛色の雲が強風で激しく一列に流れている。龍の腹の下を眺めているように、雲が長かった。
バケツをひっくり返したかのような大雨を期待するも、パラパラ雨のみ。
ただただ蒸し暑い一日で、布団もおおいに湿気ているのであった。
こんな日に一番蛍は乱舞する。
蛍のゆったりとした明滅を見ると、この律動と宇宙の律動は同期しているのだと、根拠もなく直観する。この律動を思い出して今日は寝よう。
ある人に、自己主張より描写することの方が大事なのではと指摘され得心。
このブログには描写が足りないことに気付かされた。
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