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2010.07.26
よろこびの泉

甲子園を目指す球児(球児!)たちを見ていたら高校の頃のある球児を思い出した。
かれは率先して委員長とか生徒会とかに自薦して立候補するのだけど、あきらかにそれは進路を優位に進めるための点稼ぎの行為で、こういうひとがいるのかと心底ゾッとした。野球とかも進路のためとかでボールを追いかけているのかなとも思ってしまった。
それ自体の没入ではなく、その行為がなにかのための手段に貶められていることの無惨さ。
なにしろそれは「よろこび」から一番遠い。
教育は師がよろこびの泉をそれとなく弟子に示せれば充分なのではないか。それが生きるよろこびにも直結している。
(まあ今考えてみれば、課外活動を一生懸命やった者は社会的に評価されるという尺度がそもそも馬鹿馬鹿しいが)
円周率を暫定的に3として教えるという指導が以前あったようだが、円周率はその小数点以下のずっと連なる数字が魅惑的神秘的なのであって、単なる3からはよろこびの泉は湧き上がってこない。π(パイ)という響きや字形も素晴らしい。数学苦手だが。
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