雨粒がとてつもなく大きかった。
事務所の窓ガラスがガソリンスタンドで洗車をかけたときみたいな状態になっていた。
通常軒下のすぐ際の外壁は角度的にあまり濡れることはないのだが、きょうは壁の隅から隅まで濡れていた。
地理的にがけっぷちに暮らしている方ご注意ください。

夕方からは晴れ間が見え出して、蛍光灯のような真っ白い光が窓から細く差してきた。
光の人工的な白さに驚いた。映画の照明のようだった。


アメトークのDVD３で「中学の頃イケてないグループ芸人」を見る。
中学の頃女子ともうまく喋れず、マイノリティな日陰の存在であった芸人の情けない過去の話。

中学から高校、社会人へと至る過程で、ひとはその世界の領域を大きく獲得していく。
身体的な成熟と並走して、脱皮するのは家族との関係だろう。
fukashi氏も中学の頃はおかんが近所のスーパーなんかで買った半端なください洋服を着ていたが、高校の頃、新聞配達してお金を貯めて自分で選んで買うようになって、世界がとても解放されたような感じがあった。話はすこしずれるが、おかんはやたらMサイズの服を買って来た。fukashi氏はサイズ的に言うとSサイズが適当なので、どれもブカブカぎみで困った。おかんは自分を早産のような未熟児に近い形で産んで、とても強く成長を願いながら育てた。そういった成長への願いが子どもをSサイズとは認めたくはない感情へと結びついてMサイズばかり買ってきたのではなかろうかと、最近ふと思うようになった。

書いてる途中で家が揺れた。
地震は恐いす。
１０年以上東京に住んでいて最後まで慣れなかったのは頻繁に起こる地震だった。