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2010.06.29
決壊して

マツチつかぬ夕風の涼しさに話す 尾崎放哉
朝めざめたら、枕が破れていて中のビーズが周辺に思いきり散らばっていた。
fukashi氏の枕の高さは人より高いと思うが、頭の位置が低くなりすぎていることに不快感を覚えてめざめたらこの有様だった。
中にビーズが入っている系統の枕は自在に枕の高さが変えられるので好きだけど、いつのまにか綻びができてこんな惨事になってしまったのだろうか。
でも現象の危機というのは決壊してのちに初めてわかるようになっている。
決壊の過程において気づくのはなかなか難しい。
すべてが起こってしまった後でその現象の重みを初めて理解できるようになる。
そういったものが次々と団子の串刺しのように訪れる。
決壊後の廃墟(それもひとつではない)にたたずむ術を身につけたい。
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