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2010.06.27
墓のような

雲が凄い一日だった。
雲だけが目立っていた。
幼なじみに偶然道ですれ違う。
実家の前に住んでいる小学校はいつも遊んでいた幼なじみ。
一言二言しゃべっただけだったが、
なにかが大きく変わり、いやなにも変わっていない、、の間を記憶が走狗して混乱する。
存在することの重みをただ受け止めていた。
なぜか墓を思い起こした。
死んだがゆえに永遠に生きてしまっている死者を静かにつなぎとめる墓。
生ける屍としての記憶と現在。
懐かしさには寂しさとか哀しさとかが混じっている。
でもそれにかろうじて支えられてもいる。
一番心静かになれる場所は昔から墓場だったのは、葬り去られない過去に敬意を払えるモニュメントだからだろうか。でもなんのための記念碑なのだろうか、それは。
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