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2010.06.26
相似形

上祐が誰かに似ているとずっと思っていた。
15年くらいずっと、喉まで出かかっているのに出てこない。
イメージとか空気感とかはつかんでいるのに、名前が出てこない。
あきらめたり、またふと湧き出しては考えたり。
村上春樹の『アンダーグランウンド』を再読しているときに、またこのもやもやが噴出してきたのだが、なぜか会社の階段を昇っているときに不意にイメージが結ばれた。
中学三年のときの担任の教師Oだった。
もうそうなったら上祐と教師Oは双子のように瓜二つのものとなってしまった。
顔相というか顔の骨格と声質、しゃべり方は密接に関係あると気づいた。
両者は声質、しゃべり方(口の動かし方)も瓜二つだった。
似ているついでに書くと、このブログのテンプレートは割と好評なのだけど、
トップに写っている後ろ姿の人間は、fukashi氏の後ろ姿にそっくりである。
はじめ見たときはギョッとした。
この映画的なショットと自分との相似に縁を感じてこのテンプレートに途中から変えたのである。制作者に感謝である。
自分がインターネットを通して他者として立ち現れていく。
いや他者がインターネットを通して自分として立ち現れていくというのが正しい。
懐かしい未来のような感触。
海の彼方から客人が訪れてくる。
それが近づいてくるのをじっと見ていたら、自分だった。
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