| Home |
2010.06.25
誕生の瞬間に立ち会う

昨夜の寝入りばなに3という数字が浮かんだ。
サッカーの試合の得点数だとすぐに直感した。
日本の得点数かデンマークか一瞬わからなかったけど、日本のものだと信じる事にして寝た。
3時過ぎに起きて観戦する。
日本の得点であってよかった。
早起きは気持ちよかった。
人がただ11人集まればチームというのものができ上がるわけではない。
結婚すればそれで夫婦になるわけではなく、子として生まれてもそれで親子あるいは家族になるわけではないのと同じように。サッカー日本代表はそういう意味で「チーム」になった、「チーム」として誕生することできた。そういう生成のただなかにあらゆる組織、パートナー、家族でも会社でもそして個人もなまものとして生きている。フランスやイタリアはそのような意味でまさにチームになることができなかった。あるいはなっても既に遅かった。イングランドは間に合ったのかもしれない。
重要なのは岡田監督が賭けた布陣が真理であったから初戦のカメルーンに勝てたというわけではなく、勝ったからそれが真理となり「チーム」が誕生したという事後性と投機(投企)性だ。それほど初戦を勝つということは決定的なのだったと事後的にfukashi氏もとらえる。
個人についても、私というのはただ生きているから私であるというわけではなく、まして探していく対象でもなく、私になる、私を誕生させるための強い投企が必要である。ニーチェが自分自身に出会えとか、自分の中の英雄を放棄するなとか言うのはそういうことなのではないか。
「大丈夫だ。まだ君は君のことを一番よく知っている人間じゃないか」ジャン・ジュネ
| Home |