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2010.06.22 解散、解放
果てなき


じぶんの背中にあせもらしきものができていた。
じぶんの背中の全体を見渡すことの困難性。
でもその背中がその人物のすべてを語り始めることも。
あるダンサーは弟子に背中が踊っていないと注意していた。



昨日、組織について書いた。
 
宗教組織だけに限らず、あらゆる組織には賞味期限があるのだと思う。
 
でも賞味期限を過ぎたら、じゃあすぐに解散できるのかと言えば、これはたいへん難しい。賞味期限が過ぎても、過ぎたとは判断できないだろう。とくに熱狂のうちにあるものは。
 
映画の撮影編隊はとてもすばらしいと思ったことがある。
クランクインしてともに格闘し、アップしたら自動的に解散する(せざるをえない)。
こんなすばらしい組織のありようがあるのかと驚いた。
はじめは一緒の船に乗って、途中で三々五々別れていくのだ。
 
サッカーの代表もそうかもしれない。
国を代表しているとはいえ、みな仮の住まいだ。
敗れれば解散し、もう同じチームでピッチに立つことはないだろう。
 
留まれば、淀み、腐敗が始まる。
 
組織は長く続けば続くほど、個々人のアイデンティティに深く根ざすようになる。強制的な解散は憎悪さえ生むだろう。たとえ犯罪を犯した組織であっても名前を変え代表を変えても残存しようとするだろうし、問題の解決のために集まった組織も解決のときが解散かと言えば、また別の問題を探し出そうとするに違いない。 死者が出れば生きている者はその死者のために解散はできないだろう。
 
敗北ではない晴れやかな解散の例は、クリシュナムルティの星の教団、甲野善紀氏の武術稽古研究会の解散とか、YMOとか。。
 
これから家族を解散すると言った、芸人麒麟の田村の父さんも思い出した。

解散とはかくも積極的なものなのだ。


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