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ながれぐも


fukashiさんはこのブログでかつて書いた記事にはあんまり関心がなく、したがって何をかつて書いたのか忘れていることが多い。でも読んでくれている方々は非常によく記事の内容を覚えていることに驚かされる。そういえばfukashiさんも他人の書いたブログはよく覚えている。そういうものなのかもしれない。(たとえ書かれる記事に重複があってもそれはfukashiさんのなかでリフレインしている重要なテーマなのだろうから、スルーしてくださいませ)


あれは凄い怖かった。
高校の頃、定年前の保健体育教師の爺ちゃんが講義のとき、同じ内容の説明を3回もしていて、でもそれは大事だよという意味での重複ではなくて、あきらかに前に話した事を忘れていて喋っている感じで、まあつまりボケているわけだが、人がボケた瞬間に立ちあったことの恐怖なのか、人間が機械的に同じ事を話すのが恐怖なのかよくわからないが、とにかく怖かった。みんな居眠りしていて、そのことに気づいていたのがfukashiさんだけだったことが怖かったのかもしれない。


記憶や過去の出来事に一番関心があって、
それはfukashiさん個人の記憶から、もっと歴史とか呼ばれるような大きな記憶まで含めて、記憶の秘密に触れたいと考えている。大学の卒論も記憶について書いたが、記憶について「よくわかった」と思えたのが大きな罠だった。論文という形式では近づけない!

たとえばYouTubeなんかで自分が子どもの頃の1980年代のテレビとかを見ると、ぐーとなにか引き込まれるというかあの時代の匂い(いまでは微塵もない)明るくアホでいられたようなあの時代の空気感を思い出すと、なんとも今が息苦しく切ない、いや悲しくさえもある時代だとつくづく思う。こういう記憶の層をどのように処理していいのかわからない。

はっきり線が引けるのは1995年である。
fukashiさんが田舎から上京した年でもあり、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件で記憶される年でもある。

ブログという形式で、なんとか記憶とか過去の「それ」に肉迫したいな。
つねに過去でしかない写真もおおいに使えるだろうし。

やっと過去のfukashiさんが投げた瓶が他者たる自己として、fukashiさんの足元に届いてきている。
あれはああいうことだったんだって。
こういうところで、なんとか過去を肯定して、ありあまる富に気づいていきたい。





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