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「やりすぎコージー」4巻をDVDで改めて3度も見直す。やはり言葉を失ってしまうほど凄い。何が凄いかというと、「凄い」というもののレベルが複数の次元で交錯しているから。
まず第一に彼の語る内容そのものの凄さ。僕は彼の喋っていることが、いちいちよく分かる。自分も彼の「側」なのだろう。だが周りの芸人は大笑いして、ネイチャージモンを嘲笑の的にしているが、自分には笑えない。
彼が「山」とか「野生」とか「本能」とか「ネイチャー」とか「動物」とか言っている対象はすべて同じだ。すべて人間圏の「外部」にある総称だ。
次ぎに彼の語りの明晰さ。甲野善紀氏などが小さい声で語ってきたような事を、大声で包み隠さず喋ってしまった動揺。
そして彼の興奮のさま。これは「生きる歓び」の現出そのものではないか。明らかに売れなくなったから新たなキャラを創出して、イメージを刷新しようとする試みだけにとどまらない、ホンモノの輝きがここにはある。
そして最後にこれらが「お笑い」という人間圏のフレームにおさまっていること。しかしそれは見かけのうわっつらな話だけで、本質的にはネイチャージモンが語るそばからズボズボと人間圏以外のなにかが溢れだしている奇蹟的なドキュメンタリーとなってしまっている。
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