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2010.04.12 ゆらり
ゆらり


ゆらりのゆらゆらした字体とケヤキのゆらゆらした木目が響き合う。


近所のおばあちゃんの話。
終戦直後、満州や中国、朝鮮にいた日本人は我れ先にとみな先を争って日本行きの船に乗った。
朝鮮半島から博多港へ。
日本が負けて、中国人や朝鮮人と立場が逆転し、ロシア兵が一気に南下し、日本人は異国にいることができなくなった。みなパニック状態に近く、我先にと船に乗り込んでいった。次に来る船はいつなのか保障はなかった。おばあちゃんはその時まだ幼く、母親と二人きりで、女子供は後だとちゃんと並んでいたのに列から弾き出されて船に乗る事ができなくて絶望に、途方に暮れた。

その乗ることのできなかった船は撃沈され全員死亡したという。次の船に乗って無事帰国できた。

オペラ歌手の中島啓江は母がお世話になった中国人が送迎に来ていて、きちんと礼をしようと列から離れたら、もうその列に入る事ができなくなって、乗り過ごすはめになってしまったという。その乗れなかった船も撃沈された。

物語は個人という断面において立ち上がる。ひとつひとつの断面。



***
NHKのクローズアップ現代って、やっぱ生放送なんだ。
解説者のポケットから携帯が鳴りだして慌てて消していた。
すげえハプニング。
廃墟のいい話がぶっとんだ。

鶴瓶の家族に乾杯に上野樹里。
普通すぎる感じがすばらしい。
上野樹里は典型的な関西の女性の顔立ちをしている。
うまくいえないのだけど、骨格とか目元、口元(ほとんどか)が関西女性特有のそれなのだ。濃いといえば濃いのだけど、沖縄みたいな濃いじゃなくて、、ギュッと濃縮されたような濃い。無駄のない濃さというか。へんな表現だが。
彼女の顔をみるだけで思い出してしまう関西の女性が何人もいる。


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