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2010.03.27
ありあまるほどの

昼には微笑ましい菜の花たち。
夜、ヘッドライトで照らされると反道徳的な菜の花の姿が浮かび上がった。
10代20代30代とそれぞれ見える現在の世界の風景は違う。
同じ風景だと思って触ると大きく火傷を負ってしまうこともあるだろう。
いままで軽々と持ち上げていたものが、急にズシリと重く感じることもある。
そんなことを京都の友人に話したら、椎名林檎の「ありあまる富」を聴くように勧められた。
早速youtubeで聴いたら、重いものが吹っ飛んだ。めちゃくちゃ元気が出た。
このような生の肯定の仕方はロジカルでは理解できていたものの、体の芯から得心できた体験はこれが初めてだった。
われわれはすべてを失ったと思っても、それでもありあまる富なのだ。
生命があるかぎりはね。
なにも盗めないし、なにも盗まれない。
ほらね君には富が溢れている
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