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2010.02.22
はらわた

梅は簡潔。
これ以上削ぎ落とせない。
だけどそれだけで音楽を奏でている。
力強く。
無視できない。
夜中に唐突におなかをくだす。
いま何時かもわからず、なんども厠へ。
眠たいのと寒いのと出したいのとが激しくせめぎ合う。
どこからか赤ちゃんの夜泣きの声が聞こえてきた。
壁から聞こえて来ているようだった。
おなかをくだしながら、臓器のことを思う。
臓器には意識があるんじゃないのかと思ったりする。
たましいはどこにあると言ったときに、それは脳を指差すことはない。
胸にたましいがどうしてもあるような気がする。
ガッツを示す場合、胸を叩く。
切腹の最高形式はみずからの腸をすべて表にさらけ出すことだという。
みずからの腹が黒くないことを証明するのだ。
そこに曇りや嘘がないことを腸によって。
腹をくくる。
自腹。
腹をわる。
腹を決める。
あえて肚(はら)という字を当てたいのだが。
肚はとても大事な概念として捉えられている。
相撲の四股踏みとか、すり足で歩くやつとか、ぶつかる前のぐうっと拳を地に着けて前屈みになる姿勢とか全部肚に力が入るようになっている。たまに会社に朝早く着いて体を温めたい時に、ひとりオフィスでこっそりやっている。自然と気合いが入る。
ああ今日は2という数字がいっぱい続く日ですね。
関係ないですが3という数字が好きです。
子どもの頃は偶数が好きでした。やさしいイメージがありました。特に2と6が好きでしたね。
いまは奇数にぞくぞくします。でも7はとっつきにくい感じがします。3がしびれますね。
この感覚はなんなのでしょう。
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