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2010.02.05 他人同士
咲くこと

今日もすこしいい話を書きたい夜。

電車とかで席を譲ったりするのって、けっこう難しい気がします。
あれは座らせてほしい側と席を譲ってあげたい側の呼吸の一致みたいなのがあって、その呼吸の間合いを外すと自分の場合、うまいこと譲れないというか、正確に言うと譲るタイミングを逸することとなってしまいます。まあ場合によっては、寄ってくるのを待たずしてこちらが席を立つ場合もありますけど。座ってください、どーぞ的な。なんかたいてい、そんな時は全然ちがう人が座ったりしますね。。

最近ぼけてて前にも書いたかもしれませんが、席にまつわる忘れられないエピソードを書きたいと思います。

高速バスに乗っていた時に、はじめは定められた指定の席に座っているわけです。でももうこれ以上人が乗ってくることがない停留所を過ぎたら、空いてる席に好きに座っていいですというアナウンスが運転手からなされるんです。たいてい前詰めで座っているところから、みなさん好きに後ろの席なんかに移るわけです。その日は僕は窓側の席に座っていて、隣には若い女性が座っていました。後ろの席とかガラガラなのに、まあ決まりでしばらくはそうやってじっと座っていなければいけません。狭い車内でお互い知らない者同士ですから微妙なストレスかもしれません。じぶんは人見知り気質なので、すぐに打ち解けて会話したり、おにぎりあげたりなんてできぬです。なぜか国際線の飛行機ならできたりするのですが。。それで待つこと30分くらいで、ある停留所を過ぎたところで、好きな席に座っていいですよアナウンスがされました。そしたらたいていの場合、みな黙々と蜘蛛の子を散らすように、サーと各自思い思いに動くのが通例なのですが、横の女性は笑顔で「空いてる席があるので、移りますね」と見ず知らずのじぶんにちゃんと断りを入れてから移動したのです。。素晴らしすぎる。。たぶん無言で移ったらじぶんの気持ちを害するかもとか察したのかもしれません。彼女の一言は常識かもしれませんが、じぶんにはなかなか出ない言葉というか心配りで感動してしまいました。ちょっとした一言なのだけど、言われるとすごい嬉しかった。心の美しさとはこういうことを言うのだなと思いました。じぶんはその一言にたいして「ありがとう」と言えばよかったと、、いまさら後悔。

じぶんも逆のシチュエーションになったら、使いたい一言です。


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