| Home |
2010.02.02
特筆

この写真、前にも出したような…。
ぼけるって楽でいいな。
みんなぼけりゃいいんだよと、談志がぼくが高校生の頃、喋っていた。
じぶんは記憶が異常なのか、誰が何をいつ言ったとか、細部にまでよく覚えている。絶対忘れない。どうでもいいことを特に。生きていくうえで、忘れることが重要だということはよくわかっているのだけど。。
軽い気持ちでデイヴィッド・リンチの「インランド・エンパイア」を見始めて、あまりの驚異的なショットにはじめ3分くらいで打ちのめされ、これはヤバすぎると思って再生を止めた。これは疲れた頭でただぼんやり見るのは危険すぎる。きっちり対峙して見らなければいけないと思う。
デイヴィッド・リンチという映画監督はわたしにとって異様なほど私的で特別な存在だ。それはゴダールやストローブ=ユイレとは別のジャンルの、決して混じり合わない別個のものだ。わたしは小2くらいに「エレファント・マン」を見てしまって、もう映像の唯物論について開眼させられてしまっている。それは小さい頃親のセックスを見てしまった、違う層への踏み込みと同じような体験で有無を言わさない事実性だけが刻まれていったあの夜と似ている。
その夜を「インランド・エンパイア」は即、現前化させる。
映画に向いていない人が映画を撮ることの面白さについてリンチを通してかんがえる。
すぐ近くのスタジアムで日本代表のサッカーの試合があるも、テレビで試合を見てしまう出不精。
ああこの選手たちと同じ空気を吸っているんだとふと思う。
この同じ空気の範囲ってどれくらいだろうか。市の範囲かな。
きょうはいろんなところで雪が降ったようで、九州では全然ですこし取り残された感あり。
| Home |