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雨の休日もまた味わい深かった。
小さい雨粒が途切れることなく降っていた一日。
歩いても、車に乗ってもどこからか白梅が視界の端に見えてくる。
白梅の清冽さ。
厳冬なほどに清冽さが研ぎ澄まされてくる。

ボールを真上に投げると、ある最頂点まで達し、そこでいくばくか静止したかのように頂点に留まって、落下を始めていく。冬の一番寒いときを頂点とし、まさに落下を始めようとするときに、つまり冬から別種のものへと移行しようとするまさにその時に梅が咲くようなイメージがじぶんのなかで勝手にある。

四季があって、いろんなうつろいを見たり聴いたり嗅いだりができる環境が奇跡のように思えてくる。



別冊太陽の「今森光彦とめぐる里山の四季」はどのページを広げても胸が高鳴る。
それは鮮明な四季の移ろいといったものが、感じにくくなっていることの証左でもある。本を見てそれを噛みしめるというのも悲しいことだが。

寒い時は寒く、暑い時は暑いこと。
その節目節目に祭りやら収穫やらやるべきことがあって、そういったものも絶望的なまでに失われていっている。使わなくなったセンサーは壊れていき、そもそもなかったものとなってしまう。

冬のしるし
別冊太陽より シカの足跡

生命を謳歌することと四季をあじわい楽しむことはじぶんにとって同じこと。


2010年最初の月も今日でおしまい。
すべて過ぎ去っていくんですね。


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