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2010.01.25
つめたい草

東京にいた頃は電車通勤だったけど、毎朝何度も何度も考えたのは、このまま停車駅で降りずに千葉とか埼玉とか終電まで乗っていったらどうなるのかなあということだった。ま現実逃避というやつだが。逃避すればもっとひどい現実が待っていることが容易に想像できたのでしなかった、できなかった。宮沢賢治のなにかの小説のように電車がそのまま浮き上がってそのままどこかへ行ってくれれば、それは「自然」に逃避できたかもしれなかった。じぶんにとってのブログは現実の延長線上でありつつ、なにか浮き上がるような電車のようでもある。
ずっと以前に映画の仕事をしていた時に、小学校を舞台にした映画に関わったのだけど、そこに出演した子どもたちは名だたるモデル事務所とかから来ていて、最近そのなかの一人の女の子のブログを偶然見つけて、もうすっかり大人に成長していて、顔の印象は昔の面影が残っているのだけど、なんか水着とか着ているのを見るとなんか見てはいけないものを見てしまったかのような罪悪感さえおぼえる。
酒井若菜さんの熱愛報道。芸能人のブログなど悪いけど、おためごかしばかりで読む気にもなれないのだが、彼女のブログはなんかひしひしと真面目というか本音でネガティブなことなんか綴られていて好きでよく読んでいる。よいイメージをいかに形成するかが商品としての芸能人の命だと思うのだけど、痛々しいまでの本音がいつも書かれていて清々しい。そんなブログにはみんな人生相談をもちかけるのだった。
蛍の光の音楽を聴くと妙におしっこが行きたくなる。きっと誰かに催眠かけられてます。
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