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2010.01.24 抑圧と解放
out of blue


雲がないから空がこわいくらいに無限に広くみえた。
空をフレーミングする枠がない。

平和すぎるほどの休日に惰眠をむさぼる。
じぶんは長く眠ることでストレスを解消している。
逆に長い睡眠が欲しいときは、ストレスがたまっている証と考えている。
長く眠り、2度寝なんかをすると、眠りが浅くなり、いろんな夢を見る。
まさにフロイト的な抑圧されていたものが、夢で噴出して動揺する。
抑圧されたものがうまい具合にブレンドされているのだけど、それを自然なものとして夢の中では受け止めている。

お気に入りの和食屋さんがあるのだけど、この前行って厨房の方を見たら「和風おかずの基本」という本が置かれてあるのが見えて、すこし興ざめす。

トラウマのように何度も見る夢の定型がじぶんにはあって、ひとつは新聞配達をしていて不着(配り忘れ)をしてしまいとても怒られ再び届けるシーンと大学で授業を欠席しそれがために留年するはめになるというふたつの悲劇を何度でも冷や汗をかきながら見る。

夢は何度でも繰り返し再生し恐怖をやわらげるための優しさを、解放のためのヒントを提供しているのだろうか。



高校2年のころ病気でなくした友人のお墓参りにふと行ってみる。
17回忌と墨字で書かれた卒塔婆があった。
阪神大震災が今年で15年目で、それはぼくが予備校生の頃だったから、高校2年だとその2年前だから17回忌で合っていると正確な月日の経過を確認することになぜかこだわった。かなしさもよろこびもない。ただただ時間の厚みにめまいがする。17年はもはや受け止めきれないほど遥かすぎるなにかだった。ちょうど彼女が生きた年と死んでからの年が重なり合った時間の厚み。

写真はそんなときに広がっていた空を写したもの。ちいさい真昼の月が印刷されたかのように浮かんでいました。



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