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2010.01.12
雪片曲線

チャリで帰っていたら、頬に雪が当たってきた。
雨は当たったら飛散するけど、雪はじわっと溶ける感触があるからわかる。
冷たいのだけど、そのメルティ具合がやさしい。敵意がないというか。
漕いでいるうちに、雪のつぶが大きく重くなっていった。
明日の朝には大分の平野部でも積もるかもしれん。あすは極寒らしい。
正月休みに大分でおそらく唯一の紀伊国屋書店に行って名作揃いの紀伊国屋シリーズのDVDを見ていた。
エリック・ロメール監督の「緑の光線」を買おうか買うまいか散々迷った挙げ句、なぜかスーザン・ボイルのCDを買った。
ロメールが死んだ。
日の没する瞬間にあらわれる「緑の光線」が見たくて南の島に行ったことを思い出した。
見れなかったけど。
冷たい冬の風が強く当たって窓が激しく揺れる。部屋は暖かいけど。

人の死をどのようにして知るのか。またどのようにして知りたいか。
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