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樹齢3000年
樹齢3000年の大楠


近所に住む友人と神社や温泉を巡る。
この友人とは小学校3年からの付き合いなのであった。いやもっと前からかもしれん。
幼なじみというやつか。腐れ縁というやつか。竹馬の友か。
ずいぶん酷いことも言ったような気がするが切れずに友でいてくれている。
ありがとう。



別府の温泉は八湯と言って、いろんな種類がありエリアも広く、他の日本の温泉とは桁外れのスケールだと思う。質も量も。ちょっとふらり歩いただけで、小さな温泉所をいくつも見つけることができる。米軍は戦後、この温泉地を堪能しようとしたのか別府の町は空襲を受けていないため、道が昔のままで毛細血管のように細く迷路のようになっていて、ディープな路地や建物もあり独特な空気を出している。湯気も朦々と出している。
今日は明礬(みょうばん)温泉というところに出かける。硫黄の匂いが凄まじい。エネルギーが凄いのか、一気に疲れる。満足感は大きい。おすすめ。これを書いている今も体が硫黄臭い。花火の弾けた匂い。



別府には「混浴温泉世界」という思想というか考えがある。
過不足なく表現したコピーがあるので引用したい。


大地から湯が湧きだし、窪みに留まる。それは誰のものでもない。
人はそれを慈しみ、自発的に守り維持する。
そして、ここに住む人も旅する人も、男も女も、服を脱ぎ、湯につかり、
国籍も宗教も関係なく、武器も持たずに丸裸で、それぞれの人生のあるときを共有する。
しかし、つかりつづければ頭がのぼせ、誰もそのままではいられない。
入れ替わり湯から上がり、三々五々、ここを去っていく。
人は必ずここを立ち去り、再び訪れる。ゆるやかな循環。





別府の秘湯と呼ばれるところでは今でも男女混浴で、
それ以前にお猿さんとかも入っているだろうなというような秘湯で、
濛々とした湯気のなかでは、そんなことはどうでもよくなる。
恥ずかしがることが逆に恥ずかしくなる。
年齢も年収も地位も性別も関係ない。文字通りみんな丸裸。
湯気や浸かっている快楽もお互いの存在を曖昧にする。

※ほんとは温泉のあの独特な空気を写真で撮りたい。カメラ持ち込み禁止と書かれてあった。当たり前か。




明日は神話の秘境へ旅する予定。
湯上がりの温泉卵、おいしすぎた。

50yen

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