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2009.12.11
光におぼれて
きょうは取引先の人と車で一緒にずっと遠方へ出かけていた。
その人は最近そうとう忙しいようで、4、5日家に帰っていないようで、お風呂にも入っていないとのこと。
人はしばらくお風呂に入らないとケモノというか、けだもののような匂いがしてくることに気づく。
野犬のような匂い。直接野犬を嗅いだことはないけど、なんとなくなイメージで。
人も動物であるという、当たり前な事に気づく。
人は「正常な」社会生活を送るために、お風呂に入ったり、髪を切ったり整えたり、ヒゲを剃ったり、爪を切ったりする。それは自然から、野生的なるものから遠ざかっているのかもしれない。
夜。会社からの帰り道、もう家に辿り着こうとしているところで自転車をこいでいると、ある家の玄関にいつも灯りがつく。人感センサー式の照明で、ぼくの動きに反応して玄関のライトが点灯されるのだった。その玄関前の灯りがつくと必ずそこに話し込んでいる高校生のカップルがそのライトを逆光ぎみに浴びて浮かび上がるのだった。玄関デートとでも言うのだろうか。立ち位置からすると彼女の家に坊主頭の男子校生が寄って話し込んでいる感じ。それまではほとんど真暗闇ななかで二人はいるのだけど、自分が通る事で一瞬浮かび上がって(オレンジ色のライトと深い影の印象的なコントラスト)そしてそのことも気にかけず会話に夢中になっている、その感じやあたりに漂う空気がとても神話っぽくて、一瞬間のイメージなのだけど、いやそれゆえにかずっと余韻として響いている光景なのだった。キスしてたらどうしようとか、ちとビビりながらいつもその家の前を通るのだった。でもパッと光った時に、たまに誰もその玄関前にいないときもあって、それはそれでなにか深い余韻を与えたりするのだった。
その人は最近そうとう忙しいようで、4、5日家に帰っていないようで、お風呂にも入っていないとのこと。
人はしばらくお風呂に入らないとケモノというか、けだもののような匂いがしてくることに気づく。
野犬のような匂い。直接野犬を嗅いだことはないけど、なんとなくなイメージで。
人も動物であるという、当たり前な事に気づく。
人は「正常な」社会生活を送るために、お風呂に入ったり、髪を切ったり整えたり、ヒゲを剃ったり、爪を切ったりする。それは自然から、野生的なるものから遠ざかっているのかもしれない。
夜。会社からの帰り道、もう家に辿り着こうとしているところで自転車をこいでいると、ある家の玄関にいつも灯りがつく。人感センサー式の照明で、ぼくの動きに反応して玄関のライトが点灯されるのだった。その玄関前の灯りがつくと必ずそこに話し込んでいる高校生のカップルがそのライトを逆光ぎみに浴びて浮かび上がるのだった。玄関デートとでも言うのだろうか。立ち位置からすると彼女の家に坊主頭の男子校生が寄って話し込んでいる感じ。それまではほとんど真暗闇ななかで二人はいるのだけど、自分が通る事で一瞬浮かび上がって(オレンジ色のライトと深い影の印象的なコントラスト)そしてそのことも気にかけず会話に夢中になっている、その感じやあたりに漂う空気がとても神話っぽくて、一瞬間のイメージなのだけど、いやそれゆえにかずっと余韻として響いている光景なのだった。キスしてたらどうしようとか、ちとビビりながらいつもその家の前を通るのだった。でもパッと光った時に、たまに誰もその玄関前にいないときもあって、それはそれでなにか深い余韻を与えたりするのだった。
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