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2009.11.18
はっきり、わかった。

ヘリコプターがびっくりするくらい低い高度で飛んでいた。結構異様な光景。
UFOの目撃者があのへんに飛んでいてと説明するのを思い出した。たしかに“あのへん”だ。
あり得ないものがあり得ない場所にあるのを目撃する体験は動かしがたいものがあるだろう。
幽霊には関心がなくなってしまったが、UFOは一度でいいから見てみたい。
今日仕事である会社を訪れたら、そこの社長がじぶんの小学校時代の同級生だった。ぱっと顔を見て、3秒くらい世界がとまったかのような時間が流れて、ああああ、、と彼の名前が3つくらい頭の中で出てきた。あっくんとかのぶくんとかイグアナとあだ名されていた同級生だった。彼が彼であるという確信はあったのだけど、あわただしい仕事の合間だし自分の人見知りの性格や独特の気恥ずかしさもあり、とくに「あっくん?」とは訊けなかった。小学校以来の再会だから20年ぶりくらいではないか!それが3秒くらいの間に圧縮されたというか、?や!が入り混じる豊かな混乱ともいうべき時間が流れた。むこうも気付いたのかどうかはわからないけど、なにか大きなものがひっかかったはずだ。同じ間(3秒くらい目が合った。顔を見合った)を共有したのだし。小学生時代はともにサッカー部で地獄のような練習に耐えていた。同じ汗をかいていた。小学校時代の彼は美男子で彼女が2人くらいいたのではなかったか。今日20年ぶりに再会して色男ぶりが増していた。イグアナと呼ばれていたのにはもちろんわけがあって、のど元にイボがたくさんついていて、それを彼はとてもコンプレックスに思い、いつものどを触っていたのを思い出す。小学生の手を緩めないあだ名のつけ方。思春期をむかえて手術して切除したということを風のうわさで聞いた。また小学生時代の彼はウィーン少年合唱団の天使の声みたいな信じがたいほどの美声の持ち主で合唱コンクールではスターだったけど、さすがにその声の面影はまったくなかった。空気感というのか、体の動かし方捌き方に面影を見た。でもそれらは瞬時に同時並行的に了解処理されたなにかだった。なんか「わかる」のだ。
生き別れた戦争孤児問題で親子がで40、50年ぶりの再会がなされたりするけど、多分対面した瞬間になにか「わかる」ものがあるのではないか。ほくろとかDNAで認証される前に。
帰りに会社の前に掲げられている看板を見たら、社長名はやはりイグアナの名前だった。また来ることだし、そのときゆっくり話をしよう。
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