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asu heno hikari



会社の同僚の結婚式。
どれくらい包めばいいか、ネットで調べて決める。冠婚葬祭にうとい。
参加した他の人の話を聞いていたら、自分は多く包みすぎたようだった。


生けられている百合の花からソーセージに似たにおいが始終していた。新郎さんの方がよく泣いていて、新婦さんはけろっとしていた。スタッフたちの敏捷な動きが気持ちよく、これはなにかに似ていると考えていたら、要人を警護するボディガードに似ていると思った。無線でのコミュニケーションや状況状況での瞬時の判断、振る舞い、黒子であるところなど。でも会全体を進めるスタッフは無表情なのにたいして、新郎新婦の周囲についているスタッフは笑顔を通していた。


演出で教会の天井から白い羽根がふわふわと落ちてくるというものがあった。ちょっと落ちる速度が早いような気がした。タルコフスキーのたしか「ストーカー」だったか、建物の中で雪が降ってくるという恐ろしいシーンがあったのを思い出した。あれくらいのゆっくりした速度が、人になにか興を与える。


どこもそうなのだろうけど、ガラス張りの教会は昇りつめる太陽を正面から受ける設計になっていた。きょうは寒風吹きすさぶ曇り空だったけど、激しく流れる雲間から間欠的に太陽が顔を出し、新婦さんが入場したときや宣誓しているときに太陽が激しく輝いたり、伴奏がおわったときに薄暗くなったりとそれが光の強弱の演出のようで、凄かった。雲間から完全に太陽が出てきたときは、もう眩しくて前をまともに見れず、すべてがシルエットになっている中で誓いのキスがかわされて荘厳そのものだったが、そんなことに驚いているのは自分だけのようだった。結婚式の文脈とは外れて、その光にふかく魅せられていた。太陽がすべてを見ていた。


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