fc2ブログ
2009.11.11 男子高生とは
taikyokuzu


いつものラーメン屋でひとりすする。
と、男子高生が3人入ってきた。

女子高生が社会の中であるポジションを占めるようになってから久しい。
脚光を浴び続けているというか、記号あるいはブランドとして充分に機能しているというか。
でもその陰で男子校生が地味というか、女子高生が社会で饒舌に語られ続け、性的な対象にもなってしまい、AVソフトで1ジャンルを確立しているのにたいして、はるか後方に下がってしまった。昔、大学の教授が男子校生こそ社会学の対象としないといかん、と嘆いていたのを思いだす。

ぼくが高校の頃はまだ同等だった時代で、学年で先進的な子が唯一ひとりルーズソックスを履いていた。はじめて見たときに、あの靴下はなんなんだろうと思った。でも同時にかわいいとも思ったのだから、時代精神をいち早く彼女は取り込み、表現することに成功していたのだろう。



男子校生3人が喋るのを、ずっと聞いていた。

メニューを見ながら、「おれ、つけ麺にしようかな…」と一人がつぶやく。
男子校生B「おれ、じつはつけ麺って、どういうのか知らねえんだけど…」
男子校生C「おれも…」
男子校生A「おれも」
男子校生B「じゃあ、冒険して頼んでみようぜ」
男子校生C「なんでも挑戦だあ!」

男子校生A「すみませーん、注文おねがいしまーす」
店主「はい」
男子校生A「つけ麺、3つお願いします」
店主「あ、すみません…つけ麺は金曜限定です」


その後、3人はおのおのに無難なものを注文していた。

ひとりが本棚に向かう。
男子校生A「お、ワンピースが全巻揃っているぜ。読もうぜ」
男子校生B「読まなくていいよ。会話しようや、会話」


聞き取れた会話はこれくらいで、あとは何を喋っているのか、何について喋っているのか全くわからなかったけど、たぶん自分が高校の頃とあまり変わっていないシンプルな、高校生クイズにでも出そうな感じの3人だと思った。


Secret

TrackBackURL
→http://1000plateaux.blog40.fc2.com/tb.php/288-68a4475a