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korette,tengoku


今日のいつからが冬っぽかったのか。朝は通常の感じで、午前中からお昼にかけて風は強かったが、寒いという感じではなかった。けど14時からくらいか気温があがっていくいつもの予想を外し、徐々に寒くなって、夕方には立派な冬の体感が襲い、見る情景や子供たちの身をすくむ姿勢で下校するさまを見て、これが冬であることを思った。人の靴音が冬は一段高く響くような気がする。ハイヒールのコツンとか特に冬は響いている硬さを感じる。


朝、職場の近くにある畑を見たら、朝日に透過された葉ものの野菜が照り輝いていて、レストランの入り口にある蝋細工のレプリカレタスみたいに鮮やかに極まっていて、野菜が野菜でなく見えたというか、はじめて野菜を見たかのような、いままでは違うものを見ていたことに気づかされて、途方に暮れる。

 
ブログの友だちから勧められてYUKIの66dbという曲をよく聴くようになって、このYouTubeで見られるライブ映像が素晴らしく、おんがくというものの始源に立ち返らせてくれる。ここでのYUKIは、この曲をまるで初めて歌うかのような、まさにその音楽の中で全身生きていることを、うたう。これが表現と呼ぶに値するものだ。ルーティーンではない。セザンヌのリンゴも、はじめてリンゴを見たかのような視線で描かれていやしまいか。自分にとって揺さぶられる体験はこうした既知だと思ってあぐらをかいていた怠慢な魂をつねに脅かすものなのだ。自分がこうしてブログを書いているのもきっとそんな怠慢さを破壊しようとしているから。思わぬ方向から、思わぬ方法で。


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