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2009.10.18
映画は人生よりも大きい【映画100選】
部屋を整理していたら、自分の映画日記のノートが出てきた。
学生時代に見ていた映画を記録し、評論しているノート。まあ評論というより感想というか覚書。
学生時代は1,000本以上は見ていたから、映画漬けと言ってもいいけど、ご飯ももちろん食べていたし、よく寝ていたし、よくバイトで稼いでいたし、授業も熱心に聴いていたし、本もよく読んでいたし、音楽もよく聴いていたし、美術館もよく行っていたし、旅行もよくしていたし、脚本も書いていたし、映画も撮っていたし、ダブルスクールしていたし、恋愛もしていたので、大学という時代のでたらめなくらいの豊饒さにあらためて驚く。(しなかった、できなかったのは就活だけという、とんでもない人間だ…)
今日はとても晴れていた休日だったので、自分の映画ベスト100を選びたい気分になった。
そういう日もある。
映画を最も見ていた時期は、もっとも蓮實重彦氏や黒沢清氏の評論を浴びていた時期だから、彼らの薦める映画が多い。というかほとんどだ。
ランキングとして1位とか2位とかはとてもつけられない。
よく今まで一番おもしろかった映画は?とか、おすすめの映画は?とか聞かれることがあるけど、まったく答えることができない。ありすぎるし、絞ることができない。
学生時代に見ていた映画を記録し、評論しているノート。まあ評論というより感想というか覚書。
学生時代は1,000本以上は見ていたから、映画漬けと言ってもいいけど、ご飯ももちろん食べていたし、よく寝ていたし、よくバイトで稼いでいたし、授業も熱心に聴いていたし、本もよく読んでいたし、音楽もよく聴いていたし、美術館もよく行っていたし、旅行もよくしていたし、脚本も書いていたし、映画も撮っていたし、ダブルスクールしていたし、恋愛もしていたので、大学という時代のでたらめなくらいの豊饒さにあらためて驚く。(しなかった、できなかったのは就活だけという、とんでもない人間だ…)
今日はとても晴れていた休日だったので、自分の映画ベスト100を選びたい気分になった。
そういう日もある。
映画を最も見ていた時期は、もっとも蓮實重彦氏や黒沢清氏の評論を浴びていた時期だから、彼らの薦める映画が多い。というかほとんどだ。
ランキングとして1位とか2位とかはとてもつけられない。
よく今まで一番おもしろかった映画は?とか、おすすめの映画は?とか聞かれることがあるけど、まったく答えることができない。ありすぎるし、絞ることができない。
★映画100選の基準。
・死ぬまでにもう1度見たい、いや見る映画。
・ぼくを打ちのめした映画。
(思い出しながら書いたので順番はおそらく衝撃度の強い順かもしれない。同じ監督のものもあるだろう。70くらいまでは一気に書いて、それ以降はノートを見ながら書いた。製作年以外は)
01「その男、凶暴につき」(1989年)監督北野武
02「ゴダールの決別」(1993年)監督J=L.ゴダール
03「狩人」(1977年)監督テオ・アンゲロプロス
04「ニンゲン合格」(1999年)監督黒沢清
05「ユリイカ」(2000年)監督青山真治
06「エンペドクレスの死」(1986年)監督ストローヴ=ユイレ
07「鏡」(1975年)監督アンドレイ・タルコフスキー
08「ラルジャン」(1983年)監督ロベール・ブレッソン
09「そして、僕は恋をする」(1996年)監督アルノー・デプレシャン
10「鴛鴦歌合戦」(1939年)監督マキノ雅弘
11「緋牡丹博徒 お命戴きます」(1971年)監督加藤泰
12「按摩と女」(1938年)監督清水宏
13「E.T」(1982年)監督スティーブン・スピルバーグ
14「悪魔のいけにえ」(1974年)監督トビー・フーパー
15「リトアニアへの旅の追憶」(1972年)監督ジョナス・メカス
16「知りすぎていた男」(1955年)監督アルフレッド・ヒッチコック
17「秋刀魚の味」(1962年)監督小津安二郎
18「山椒大夫」(1954年)監督溝口健二
19「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)監督鈴木清順
20「荒野のダッチワイフ」(1967年)監督大和屋竺
21「マディソン郡の橋」(1995年)監督クリント・イーストウッド
22「ダーティー・ハリー」(1971年)監督ドン・シーゲル
23「ソナチネ」(1993年)監督北野武
24「夜は千の目をもつ」(1984年)監督高橋洋
25「ベルリン、天使の詩」(1987年)監督ヴィム・ヴェンダース
26「死臭のマリア」(1998年)監督伊藤晋※スタッフで参加
27「大いなる幻影」(1999年)監督黒沢清※ちょい役で出演…
28「どこまでもいこう」(1999年)監督塩田明彦※スタッフで参加
29「オープニング・ナイト」(1977年)監督ジョン・カサヴェテス
30「捜索者」(1956年)監督ジョン・フォード
31「ピクニック」(1936年)監督ジャン・ルノワール
32「ダーク・スター」(1974年)監督ジョン・カーペンター
33「ブラック・サンデー」(1977年)監督ジョン・フランケンハイマー
34「ゴジラvsヘドラ」(1971年)監督 板野義光
35「殺しのダンディー」(1968年)監督アンソニー・マン
36「ポイント・ブランク」(1967年)監督ジョン・ブアマン
37「燃えよドラゴン」(1973年)監督ロバート・クローズ
38「ざくろの色」(1971年)監督セルゲイ・パラジャーノフ
39「クローズ・アップ」(1990年)監督アッバス・キアロスタミ
40「工場の出口」(1895年)監督リュミエール兄弟
41「ションベン・ライダー」(1983年)監督相米慎二
42「エレジー」(1986年)監督アレクサンドル・ソクーロフ
43「メフィストの誘い」(1995年)監督マノエル・デ・オリヴェイラ
44「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000年)監督ラース・フォン・トリアー
45「ヤンヤン 夏の思い出」(2000年)監督エドワード・ヤン
46「奇蹟」(1954年)監督カール・テホ・ドライヤー
47「死滅の谷」(1921年)監督フリッツ・ラング
48「赤ちゃん教育」(1938年)監督ハワード・ホークス
49「パリ、テキサス」(1984年)監督ヴィム・ヴェンダース
50「フルスタリヨフ、車を!」(1998年)監督アレクセイ・ゲルマン
51「さすらいの二人」(1975年)監督ミケランジェロ・アントニオーニ
52「リリィ・シュシュのすべて」(2001年)監督岩井俊二
53「四十挺の拳銃」(1957年)監督サミュエル・フラー
54「ゲッタウェイ」(1972年)監督サム・ペキンパー
55「大人は判ってくれない」(1959年)監督フランソワ・トリュフォー
56「緑の光線」(1986年)監督エリック・ロメール
57「マルメロの陽光」(1992年)監督ビクトル・エリセ
58「新学期 操行ゼロ」(1933年)監督ジャン・ヴィゴ
59「人情紙風船」(1937年)監督山中貞雄
60「すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために」(2001年)監督青山真治
61「ガンモ」(1997年)監督ハーモニー・コリン
62「未来少年コナン」(1978年)監督宮崎駿
63「一条さゆり・濡れた欲情」(1972年)監督神代辰巳
64「キートンのカメラマン」(1928年)監督バスター・キートン
65「ロンゲスト・ヤード」(1975年)監督ロバート・アルドリッチ
66「カメラを持った男」(1929年)監督ジガ・ヴェルトフ
67「出発」(1967年)監督イエジィ・スコリモフスキー
68「秘密の子供」(1979年)監督フィリップ・ガレル
69「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984年)監督ジム・ジャームッシュ
70「夜の人々」(1948年)監督ニコラス・レイ
71「イントレランス」(1916年)監督D・W・グリフィス
72「戦艦ポチョムキン」(1925年)監督セルゲイ・エイゼンシュタイン
73「灰とダイヤモンド」(1959年)監督アンジェイ・ワイダ
74「インディア・ソング」(1974年)監督マルグリット・デュラス
75「サテリコン」(1969年)監督フェデリコ・フェリーニ
76「ラスト・エンペラー」(1987年)監督ベルナルド・ベルトルッチ
77「イタリア旅行」(1953年)監督ロベルト・ロッセリーニ
78「肉体の悪魔」(1986年)監督マルコ・ベロッキオ
79「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(1972年)監督ルイス・ブニュエル
80「殺しの烙印」(1967年)監督鈴木清順
81「帰ってきたヨッパライ」(1968年)監督大島渚
82「蜘蛛の瞳」(1998年)監督黒沢清
83「黒の試走車」(1962年)監督増村保造
84「バイオレント・サタデー」(1983年)監督サム・ペキンパー
85「地獄の貴婦人」(1975年)監督フランシス・ジロー
86「弁天のお尻」(1998年)監督いまおかしんぢ
87「ソドムの市」(1975年)監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
88「チャイナタウン」(1974年)監督ロマン・ポランスキー
89「美しき諍い女」(1991年)監督ジャック・リヴェット
90「諜報員」(1947年)監督ボリス・バルネット
91「断絶」(1971年)監督モンテ・ヘルマン
92「旅芸人の記録」(1975年)監督テオ・アンゲロプロス
93「四畳半襖の裏張り」(1973年)監督神代辰巳
94「新・座頭市物語」(1977年)監督黒木和雄
95「エンジェル・ダスト」(1994年)監督石井聰互
96「渚のシンドバッド」(1995年)監督橋口亮輔
97「影」(1956年)監督イエジィ・カワレロウィッチ
98「マジェスティック」(1974年)監督リチャード・フライシャー
99「眼には眼を」(1957年)監督アンドレ・カイヤット
100「野獣の青春」(1963年)監督鈴木清順
書いているうちに泣けてきた。
映画はこんなにも大きいんだと、呆然としてしまった。
すごい、すごい、すごい、、。
なんだかとても気分が高揚し、ハイにさえなってきた。
こんな世界が人類にあることのすごさ、すばらしさ。
人類が滅びても、ゴキブリと映画は残る。
締めにゴダールがフランソワ・トリュフォーの死後に綴った言葉を引用す。
「フランソワは死んだかもしれない。わたしは生きているかもしれない。だが、どんな違いがあるというのだろう?」

Author今影 ゴダールのDVD「JLG/自画像」と
・死ぬまでにもう1度見たい、いや見る映画。
・ぼくを打ちのめした映画。
(思い出しながら書いたので順番はおそらく衝撃度の強い順かもしれない。同じ監督のものもあるだろう。70くらいまでは一気に書いて、それ以降はノートを見ながら書いた。製作年以外は)
01「その男、凶暴につき」(1989年)監督北野武
02「ゴダールの決別」(1993年)監督J=L.ゴダール
03「狩人」(1977年)監督テオ・アンゲロプロス
04「ニンゲン合格」(1999年)監督黒沢清
05「ユリイカ」(2000年)監督青山真治
06「エンペドクレスの死」(1986年)監督ストローヴ=ユイレ
07「鏡」(1975年)監督アンドレイ・タルコフスキー
08「ラルジャン」(1983年)監督ロベール・ブレッソン
09「そして、僕は恋をする」(1996年)監督アルノー・デプレシャン
10「鴛鴦歌合戦」(1939年)監督マキノ雅弘
11「緋牡丹博徒 お命戴きます」(1971年)監督加藤泰
12「按摩と女」(1938年)監督清水宏
13「E.T」(1982年)監督スティーブン・スピルバーグ
14「悪魔のいけにえ」(1974年)監督トビー・フーパー
15「リトアニアへの旅の追憶」(1972年)監督ジョナス・メカス
16「知りすぎていた男」(1955年)監督アルフレッド・ヒッチコック
17「秋刀魚の味」(1962年)監督小津安二郎
18「山椒大夫」(1954年)監督溝口健二
19「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)監督鈴木清順
20「荒野のダッチワイフ」(1967年)監督大和屋竺
21「マディソン郡の橋」(1995年)監督クリント・イーストウッド
22「ダーティー・ハリー」(1971年)監督ドン・シーゲル
23「ソナチネ」(1993年)監督北野武
24「夜は千の目をもつ」(1984年)監督高橋洋
25「ベルリン、天使の詩」(1987年)監督ヴィム・ヴェンダース
26「死臭のマリア」(1998年)監督伊藤晋※スタッフで参加
27「大いなる幻影」(1999年)監督黒沢清※ちょい役で出演…
28「どこまでもいこう」(1999年)監督塩田明彦※スタッフで参加
29「オープニング・ナイト」(1977年)監督ジョン・カサヴェテス
30「捜索者」(1956年)監督ジョン・フォード
31「ピクニック」(1936年)監督ジャン・ルノワール
32「ダーク・スター」(1974年)監督ジョン・カーペンター
33「ブラック・サンデー」(1977年)監督ジョン・フランケンハイマー
34「ゴジラvsヘドラ」(1971年)監督 板野義光
35「殺しのダンディー」(1968年)監督アンソニー・マン
36「ポイント・ブランク」(1967年)監督ジョン・ブアマン
37「燃えよドラゴン」(1973年)監督ロバート・クローズ
38「ざくろの色」(1971年)監督セルゲイ・パラジャーノフ
39「クローズ・アップ」(1990年)監督アッバス・キアロスタミ
40「工場の出口」(1895年)監督リュミエール兄弟
41「ションベン・ライダー」(1983年)監督相米慎二
42「エレジー」(1986年)監督アレクサンドル・ソクーロフ
43「メフィストの誘い」(1995年)監督マノエル・デ・オリヴェイラ
44「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000年)監督ラース・フォン・トリアー
45「ヤンヤン 夏の思い出」(2000年)監督エドワード・ヤン
46「奇蹟」(1954年)監督カール・テホ・ドライヤー
47「死滅の谷」(1921年)監督フリッツ・ラング
48「赤ちゃん教育」(1938年)監督ハワード・ホークス
49「パリ、テキサス」(1984年)監督ヴィム・ヴェンダース
50「フルスタリヨフ、車を!」(1998年)監督アレクセイ・ゲルマン
51「さすらいの二人」(1975年)監督ミケランジェロ・アントニオーニ
52「リリィ・シュシュのすべて」(2001年)監督岩井俊二
53「四十挺の拳銃」(1957年)監督サミュエル・フラー
54「ゲッタウェイ」(1972年)監督サム・ペキンパー
55「大人は判ってくれない」(1959年)監督フランソワ・トリュフォー
56「緑の光線」(1986年)監督エリック・ロメール
57「マルメロの陽光」(1992年)監督ビクトル・エリセ
58「新学期 操行ゼロ」(1933年)監督ジャン・ヴィゴ
59「人情紙風船」(1937年)監督山中貞雄
60「すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために」(2001年)監督青山真治
61「ガンモ」(1997年)監督ハーモニー・コリン
62「未来少年コナン」(1978年)監督宮崎駿
63「一条さゆり・濡れた欲情」(1972年)監督神代辰巳
64「キートンのカメラマン」(1928年)監督バスター・キートン
65「ロンゲスト・ヤード」(1975年)監督ロバート・アルドリッチ
66「カメラを持った男」(1929年)監督ジガ・ヴェルトフ
67「出発」(1967年)監督イエジィ・スコリモフスキー
68「秘密の子供」(1979年)監督フィリップ・ガレル
69「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(1984年)監督ジム・ジャームッシュ
70「夜の人々」(1948年)監督ニコラス・レイ
71「イントレランス」(1916年)監督D・W・グリフィス
72「戦艦ポチョムキン」(1925年)監督セルゲイ・エイゼンシュタイン
73「灰とダイヤモンド」(1959年)監督アンジェイ・ワイダ
74「インディア・ソング」(1974年)監督マルグリット・デュラス
75「サテリコン」(1969年)監督フェデリコ・フェリーニ
76「ラスト・エンペラー」(1987年)監督ベルナルド・ベルトルッチ
77「イタリア旅行」(1953年)監督ロベルト・ロッセリーニ
78「肉体の悪魔」(1986年)監督マルコ・ベロッキオ
79「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(1972年)監督ルイス・ブニュエル
80「殺しの烙印」(1967年)監督鈴木清順
81「帰ってきたヨッパライ」(1968年)監督大島渚
82「蜘蛛の瞳」(1998年)監督黒沢清
83「黒の試走車」(1962年)監督増村保造
84「バイオレント・サタデー」(1983年)監督サム・ペキンパー
85「地獄の貴婦人」(1975年)監督フランシス・ジロー
86「弁天のお尻」(1998年)監督いまおかしんぢ
87「ソドムの市」(1975年)監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
88「チャイナタウン」(1974年)監督ロマン・ポランスキー
89「美しき諍い女」(1991年)監督ジャック・リヴェット
90「諜報員」(1947年)監督ボリス・バルネット
91「断絶」(1971年)監督モンテ・ヘルマン
92「旅芸人の記録」(1975年)監督テオ・アンゲロプロス
93「四畳半襖の裏張り」(1973年)監督神代辰巳
94「新・座頭市物語」(1977年)監督黒木和雄
95「エンジェル・ダスト」(1994年)監督石井聰互
96「渚のシンドバッド」(1995年)監督橋口亮輔
97「影」(1956年)監督イエジィ・カワレロウィッチ
98「マジェスティック」(1974年)監督リチャード・フライシャー
99「眼には眼を」(1957年)監督アンドレ・カイヤット
100「野獣の青春」(1963年)監督鈴木清順
書いているうちに泣けてきた。
映画はこんなにも大きいんだと、呆然としてしまった。
すごい、すごい、すごい、、。
なんだかとても気分が高揚し、ハイにさえなってきた。
こんな世界が人類にあることのすごさ、すばらしさ。
人類が滅びても、ゴキブリと映画は残る。
締めにゴダールがフランソワ・トリュフォーの死後に綴った言葉を引用す。
「フランソワは死んだかもしれない。わたしは生きているかもしれない。だが、どんな違いがあるというのだろう?」

Author今影 ゴダールのDVD「JLG/自画像」と
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