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バランスボールとかバランスボードとかやたらバランスと名のつく健康グッズをもっている。健康のためというより、自分の身体がいったいなんなのか、何者なのか、凄く知りたくて、体を動かしている。これは自分独特の感覚かもしれないが、身体というものがひとつの他者のような感覚がある。借り物のような。

身体が知っていることを自分は知りたい。

武術家の甲野善紀氏が自然を探求するために武術家の道を選んだというようなことを言っていた。

野口春哉という野口整体を確立した天才は12才の頃、関東大震災を体験し、猛火の中を逃げて生き残った。
その中で驚くべきエピソードがあって、逃げる中道に迷った時、どっちの方向に進むべきか自身の脈をはかって進むべき方向を決めたという。1回の呼吸に対して4回脈を打つのが通常だが、この脈が乱れる方向へは進まなかったという。つまり、それを生命の原初的な警戒信号だと受け取ったのだ。
この話が創作であってもいい。重要なのは身体への限りない畏敬と信頼が示されていることだ。

身体知についてはたくさん語りたいのだけど、まだそれを語る言葉をもっていなくて、熟成させているところ。



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書いている人が男性だと思っていてずっと読んでいたブログの筆者が、女性だとわかってたいへん動揺した。趣味や文章の構築の仕方を見て勝手に男だと判断していた自分が恥ずかしい。
ブログは性も世代も収入も地位も地域も背景も関係なく、そういったことに依拠されず言葉が直に平等に刻まれている場所。それにしてもブログを書く人と書かない人の違いって何だろうと思った。PC環境の問題を除いて。



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