| Home |
2009.05.19
一番うえに立つもの

新型インフルエンザが世界を振り回しているのを見ると、不謹慎だがウィルスや菌の極小世界の人間に対する圧倒的優位性を感じてしまう。人間は生態系の中で、あるいはこの地球上の中で一番優位に立っていると思われるかもしれないが、ウィルスや菌の生態を調べていくと、人間がこの地球上ではちっぽけな端っこの存在であることがわかる。火山の噴火口や砂漠、氷河などで生きる極限環境微生物と呼ばれるもの。好熱菌などは系統樹によると全生物の祖先ではないかと言われている。
これらを自然界から引っ張り出して、ビジネスとして利用しようとする動きが既に世界的に活発になっている。思い上がってはいけない。われわれ人間の身体(人生)は彼らを運ぶ単なる箱かもしれないのだ。
| Home |