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2009.10.05 interface01
shiny , gray


家に帰って、玄関の鍵を開けようとしたら、既に開いていた…。
朝出る時は神経質なまでに施錠を確認するのでかけ忘れはないと思うのだが…。
まあ泥棒が入っても盗むべき高価なものなどないけど。



自分はテレビはそう長時間意識して見るということは少ない。
しかも民放よりほとんどNHKの方を見ている。
民放のテンションの高さ(消費への欲求を常に煽るようなCMとか)が段々シンドくなってきているのは年齢とかもあるのだろうか。

夜にあるNHKのクローズアップ現代。
これを毎日見ていたら、たぶん日本の論点なり現代日本の教養とでもいったものが相当身につきそうなほど短時間で深い核心までついている番組。
今日は騒音へのクレーム問題を採り上げていた。

いまは何でもクレームをつける時代。
暴走族とか夜公園で騒ぐ若者に対するクレームとかなら分かるけど。(あの若者だけに聞こえるという蚊の飛ぶような不快音が自分には聞こえない…)
公園で遊ぶ幼児の声にクレーム、朝のラジオ体操の音にクレーム、サッカーの練習の音にクレーム、しまいにはカエル(牛蛙?)の鳴き声にもクレームがあるという。

NHKが詳細に採り上げていたのは公園でのスケボーの騒音例で、はじめはクレームが多かったのだけど、スケボーについて近隣住民に理解してもらおうと、子供達にスケボーを教える会とかを開いたりするうちに、クレームもなくなり、なくなったどころか、町ぐるみでスケボー大会さえ開かれるようになったという。

ここで重要となっているのは「顔」というもので、自分の知っている人もしくは親しい人の出す音なら同じ音でも「騒音」にはならないということではなかろうか。(ガラスを引っ掻く音とか絶対的な不快音はあるけど)

ここには現代の深い疎外としてある他者理解へのヒントがあるように思える。

自分の住んでいるアパートの上、つまり2階は空き室だったけど最近若いカップルが住むようになった。
やっぱり上に住まれると、当然足音など響いて最初は気になったけど、玄関先で会って挨拶を交わしているうちに不快でなくなった。男性の方は、毎日夜8時過ぎにバイクで出ていく音がする。多分夜勤の仕事で大変だろうなと思える余裕さえ出てきたのは、顔を知り、親しさを覚えたからに他ならない。


顔と他者理解の話はつづく。。



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