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2009.05.18 占う
sugi

不安はできることなら避けたいと願われる。不安のよってきたるところは未来の不確実性である。占いがここから生まれる。占いというものを調べていてひどく幻滅したのは、占星術にしろ血液型にしろ手相にしろ、原典というもの(あるいは判例みたいなもの)があって、これに直接アクセスするのが占者で、その原典をどう解釈するかは占者に全面的に因っているということである。占者は無色透明な単なる媒介ではなくて、原典の内容をいかようにでも「解釈」できる立場にある。それゆえ占星術者も多く存在してしまう。
だから占いを信じることの馬鹿馬鹿しさは二重にあって、未来を定まったものと確定しようとする馬鹿馬鹿しさと占者の解釈に依存する馬鹿馬鹿しさである。
それでも占いの魅力というものはある。血液型のような大雑把なものではなく、画数や占星など精緻を極めたものなどは「学」と呼んでもいいような体系があり、おもしろい。
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