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2009.10.03
わが闘争

満月がきれい。吸い込まれそうなくらい。
今日、この満月についてブログなんかで記している人はどれくらいいるのだろう。
ブログという形式でなくても、手帳やノートに書き記している人もいるのだろう。
同じものを見ているという共時性の幻想に支えられた強い快楽。
年末のカウントダウンなんて、その好例だ。
人は本質的にみな孤独。独りで生まれ、独りで死ぬ。
恋人や配偶者、家族がいて、孤独が紛れることはあってもなくなることはない。
他人との同調や共感といったものに、危険なくらいな快楽が潜む。
性交はまさに現実物理的につながることによって、その本質的孤独が霧消してしまうような快楽、幻想を人に与える。
映画の紹介でも「これは泣けます」というフレーズが多いのにゾッとする。
共感も同調もわれわれが生きていくうえで、とても大事な要素で、
たとえそれが幻想だとわかっていても、人間にとって必要不可欠な幻想だが、
行くところまで行けば、全体主義になる危険性を考えておかなければならない。
連帯や連携は重要だが、依存は危険。
そのバランス感覚は容易ではないが。
ブログって、共感系なのだろうか?
そんな共感系の銀河みたいな集合なのだろうか?
家のパソコンには迷惑メールは全然来ないけど、
会社のパソコンは、なんの因果か一日100件くらいの迷惑メールが来る。
超重要な仕事のメールがそのなかに混じって届くので、
取捨選択しなければならず、一苦労の毎日である。
迷惑メールというものは、件名タイトルでいかに開かせ、アクセスさせるかの勝負で、
「騙し」や「欺き」という戦略は知性によってなされる。
狩猟者が動物の知性を上回る罠を仕掛けることで、獲物を仕留めるのと同じ。
削除されれば送信者の負けで、開いてしまえば受信者の負けとなる知性の駆け引きだと考え、迷惑メールを楽しむこととした。
迷惑メールというのは、つまり出会い系というか出会わせるためのメール。
だから、こちらとしてはあからさまに卑猥なタイトル件名はまず削除の対象となる(約9割)。
これは問題外で、ここに知性の駆け引きはない。(でもこのあからさまなやつにほとんどの人が引っかかるのだろうと思うと、悲しくなる)
自分が思わず開きそうになった件名として「はじめまして」とか「こんにちは」、「突然メール失礼します」とかがある。一般的すぎて迷惑メールだと気付きにくいけど、出会い系臭が既に漂っている。
「怪しくはありません」
これは笑えた。開かなかったけど。開いてやってもいいかなとさえ思った。
以下、思わず開いちまった件名。僕の負け。
「落日故人情」
李白の漢詩が刻まれていた。。思わず開いた。
「RE: 」
うまいなあ。開いちゃうよなあ。
「この前はありがとうございました」「この間はどうも」「ご無沙汰しております」
これもひっかかった。。
これからも闘争の日々は続く。
TAKA
ブログというものに触れて6年になります。最近は、思想のカテゴリーの方と触れてみたく思い、訪問しました。
ブログとは基本は日記だと思っています。どこまでいっても、「筆者」の記事に対して「読者」が反応するという、「動」対「静」の関係ですので、HPに設置されている掲示板のように、管理人を通さずとも読者同士で議論し合うオープンさは無いように思います。
だから、管理人が強い立場になります。全ての法を作れる訳ですね。そして、HPのように、読者に何かを伝える訳でもなく、必然と「自由きままにブログしましょう」と考える管理人…つまりブロガーが増えます。
それが、主婦の暇つぶしブログとか、OLのストレス発散ブログとか、オヤジの自己満足ブログとか。ですので、どうしても当たり障りのないコメントが増えるでしょうね。しかも、同じ価値観同士でくっつくブロガーが増えます。
という部分からして、ブログは共感系でしょうね。HPの中の一カテゴリーとしてブログを設置しているなら別ですが。
ブログとは基本は日記だと思っています。どこまでいっても、「筆者」の記事に対して「読者」が反応するという、「動」対「静」の関係ですので、HPに設置されている掲示板のように、管理人を通さずとも読者同士で議論し合うオープンさは無いように思います。
だから、管理人が強い立場になります。全ての法を作れる訳ですね。そして、HPのように、読者に何かを伝える訳でもなく、必然と「自由きままにブログしましょう」と考える管理人…つまりブロガーが増えます。
それが、主婦の暇つぶしブログとか、OLのストレス発散ブログとか、オヤジの自己満足ブログとか。ですので、どうしても当たり障りのないコメントが増えるでしょうね。しかも、同じ価値観同士でくっつくブロガーが増えます。
という部分からして、ブログは共感系でしょうね。HPの中の一カテゴリーとしてブログを設置しているなら別ですが。
1000pla
TAKA様
コメントありがとうございます。
そうですね、確かに共感できる部分がなければ訪問し続けることもないですね。
まあ、もっと今の時代における「共感」ということを掘り下げて考える必要がありそうですね。ブログがこれだけ普及しているのも、時代の精神とマッチしているからだと思います。
自分の育った年代は携帯とかインターネットとかなくて、友人や書物といったものがまさに自分の「世界」の全ての範囲だったので、僕のような変人は他人から「共感」ということをほとんど得られることなく育っていきました。だから他人の共感とか承認を期待するという思いも擦り切れてしまって、書物のなかにそれを求めるようになってしまったので、現実に承認がほしくて彷徨うというようなこともないのですが、やはりどこかで他人と繋がりたいという思いはありますね。それが「共感」と呼ばれるものかどうかわかりませんが。
でもブログは誰も読まれなくなっても書き続けるのが理想で、ゴッホのように認められなくても描くという欲望だけは爛々と燃えているのがいいですね。
でも今は数撃てば当たるかのように、ネットという広がりの中だと必ず共感の網の目に掬われることになってそれはそれで楽しいのですけど、でもよく考えるとそれって浅い共感で、かえって孤独感とか深まっているのかなとも思います。でもその浅さを楽しむのが今という時代なのかな。
自分はそういった育ちのせいか、通常のネット的なコミュニケーションセンスに乏しく、浅い関係を楽しむなんてことも下手というか嫌で、会って話をしているがごときの深い対話をコメントしている繋がりの方もいます。単なる浅い共感を越えたところでのネットのコミュニケーションを志向しているのだと思います。奇蹟みたいな相性の縁がないと難しいかもしれませんが。
まあでも、これで生活しているわけではないですし、一日にブログに割ける時間にも限界があるので内容も薄いものになってしまいがちですが、その薄さに真実を見出すのもブログの楽しみ方かなとも思います。他人の愚痴とか好きです。笑
思想のカテゴリーといっても自分は思想らしい思想はしていませんが、宗教とかスピリチュアルとか精神世界系のものと思想とが同じジャンルで語られている状況に少しでも抗したいなと思ってます。書物とはまた違うブログの可能性を思想や写真で追求できれば、と。
また訪問してやってください。
ブログをやられているのでしたら、教えてくだされば嬉しいです。
コメントありがとうございます。
そうですね、確かに共感できる部分がなければ訪問し続けることもないですね。
まあ、もっと今の時代における「共感」ということを掘り下げて考える必要がありそうですね。ブログがこれだけ普及しているのも、時代の精神とマッチしているからだと思います。
自分の育った年代は携帯とかインターネットとかなくて、友人や書物といったものがまさに自分の「世界」の全ての範囲だったので、僕のような変人は他人から「共感」ということをほとんど得られることなく育っていきました。だから他人の共感とか承認を期待するという思いも擦り切れてしまって、書物のなかにそれを求めるようになってしまったので、現実に承認がほしくて彷徨うというようなこともないのですが、やはりどこかで他人と繋がりたいという思いはありますね。それが「共感」と呼ばれるものかどうかわかりませんが。
でもブログは誰も読まれなくなっても書き続けるのが理想で、ゴッホのように認められなくても描くという欲望だけは爛々と燃えているのがいいですね。
でも今は数撃てば当たるかのように、ネットという広がりの中だと必ず共感の網の目に掬われることになってそれはそれで楽しいのですけど、でもよく考えるとそれって浅い共感で、かえって孤独感とか深まっているのかなとも思います。でもその浅さを楽しむのが今という時代なのかな。
自分はそういった育ちのせいか、通常のネット的なコミュニケーションセンスに乏しく、浅い関係を楽しむなんてことも下手というか嫌で、会って話をしているがごときの深い対話をコメントしている繋がりの方もいます。単なる浅い共感を越えたところでのネットのコミュニケーションを志向しているのだと思います。奇蹟みたいな相性の縁がないと難しいかもしれませんが。
まあでも、これで生活しているわけではないですし、一日にブログに割ける時間にも限界があるので内容も薄いものになってしまいがちですが、その薄さに真実を見出すのもブログの楽しみ方かなとも思います。他人の愚痴とか好きです。笑
思想のカテゴリーといっても自分は思想らしい思想はしていませんが、宗教とかスピリチュアルとか精神世界系のものと思想とが同じジャンルで語られている状況に少しでも抗したいなと思ってます。書物とはまた違うブログの可能性を思想や写真で追求できれば、と。
また訪問してやってください。
ブログをやられているのでしたら、教えてくだされば嬉しいです。
2009/10/03 Sat 23:59 URL [ Edit ]
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