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taiya koukan


韓国映画がここまできていたとは…油断していた。正直くやしい。

活劇の呼吸を自らのものとし、カット割りやキャメラワーク、フレーム内の人物の動かし方の運動神経の確かさといい、日活時代の鈴木清順や70年代のアメリカ映画を彷彿とさせるがどれにも似ていない。その冒頭のショットからただ者ではない才走りが感じられたかと思ったら、あっという間に一分の隙もなく一息でラストまでたどりついた映画。押井守作品の盗作疑惑があるらしいがそんなレベルはとうに超えている。しかし惜しむらくはその主題の幼稚さで、盗作疑惑に巻き込まれてしまうのも、その主題の弱さ故だ。映画監督としての有り余る才能を持ち合わせながら、自身を生かすべき主題を見出していないし、ポン・ジュノ監督を活かすように韓国社会がそこまで成熟していないのかもしれない。その歯痒さの自覚が本人にあり、技術以上に主題との格闘が見られれば、故エドワード・ヤンや青山真治をも凌駕するアジアを超える世界の映画作家の仲間入りとなるだろう。

2008年の作品「Shaking Tokyo」が見てみたい。

今日は車のタイヤを冬タイヤに交換した。ボルトが錆びついていてなかなか緩まず、友人に鉄パイプを持ってきてもらい梃子の原理で無理矢理ボルトを緩めた。

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