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2008.11.25
神道というものは宗教なのだろうか

教祖もいず、教典もなく、教えもなく、偶像もなく、
伝道者もいないのに、数千年も前より現在の日本にあるもの。
神道というからには、それは教えではなく神の道、カムナガラなのだ。
神道は全てのベクトルが神に向かっている。神社も祭りも神様のためのもの。だから神社に行ってお願い事をするのは、筋が違っていて本来的ではない。
逆に仏教は「教え」であり人間的、人間のためにあるもの。
死体を「仏」と言ったりするように、あくまでわれわれ人間の延長線上にあるものである。
神道の根本は自然崇拝。鳥居や拝殿などは本来不要なのかもしれない。
今でも残っている。岩や巨樹、瀧、海、山がそのままご神体、信仰の対象となっている神社が。(これも正確に言うと、そういった自然のモノを媒介、依り代として神が降臨するので、岩などそのものが神というわけではないが…)
ちなみに神仏習合として有名な大分の国東半島の祭事では、その祭りのただ中に般若心経が唱えられ、神道と仏教の融合がなされているさまを見ることができる。
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