野津町にあるなずな農園に旧友と行く。

なずな農園を主催する赤峰勝人氏は僕にとってカリスマ篤農家の一人で、その主著『ニンジンから宇宙へ』は彼が循環農法にたどり着いた経緯が詳細に書かれており、さまざまな啓示に満ちている。

なずな農園の入口でなんと奇跡的に赤峰勝人氏に出会うことができた。大きな体躯に満面の笑みでウェルカムしてくれ、その人間的な度量の大きさにしばし固まってしまった。

青森でリンゴを無農薬で育てている木村秋則氏といい、自然の流れに全てを委ねた人間の、身構えない開放性は一体何なんだろうか。なんでも身構えてしまう自分とつい比して考えてしまう。

写真はなずな農園のニンジン畑。ニンジンの葉の絨毯ができている。清々しいの一言。気持ちがよくて、立ち去り難かった。

自分の生まれた隣の市にこのような巨人がいるのを知ったのは最近のことで、まだまだ世界は未知数に溢れているのである。