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hiokasyou01


歩いていたら、巨木のある小学校の校庭を見つけた。おそらく樹齢百年は超えるクスノキだろう。樹高は写真を見ても分かるように、3階の校舎を優に超えている。こうやって大きな木とともに6年間を過ごせるのは、なんと素晴らしいことか。うらやましい限りである。子供は木を見て大きくなり、木は子供の成長を無言で見守っている。

大人の自分でもその大きさに圧倒されるくらいだから、子供にとっては怪物のような存在かもしれない。あるときはその威容が怖かったり、あるときはその大きさの包容力に安心したり、またあるときはその作る木陰が心地いい友達のようで…様々な感情、感覚をこの木に織り込むことができる。

これもまた理想的な「木育」のひとつのあり方だ。ここを卒業して都会へ出た人たちが帰ってきても変わらずこのクスノキの巨木は厳然と立っているだろうし、おそらく老いて死んだ後も立っている。誰もが自分や環境が、あるいは考え方や習慣が変わっていく生々流転の人生の中で「変わらない」ものが厳然と存在するものがあることを確認するのは非常に重要である。木育は人生のある一時期のものではなく、生涯にわたってのもので、特に僕としては大人のための木育を提唱したい。



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