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2009.01.09
眠れなかった夜

自分にとって決定的な人物と出会って、興奮してしまい眠れない夜を送った。出会いによる知的な刺激によって眠れない夜を迎えるなど、なんと幸福なことだろうか。あと死ぬまでに何回、このような夜を送ることができるのだろうか。地位や名誉や財産など、このような感動体験を前にすると、いかにもむなしい。
僕は昨日、聖者の中の聖者ともいうべき人間と出会うことができた。僕にとっての聖者とは、人格高潔というよりも現実にもまれながらもかろうじて自己と世界をぎりぎりのところで肯定して生きている人間のことでその意味で言えば、この地上に生きるほとんどの人間が聖者なのかもしれないが、聖者の中の聖者はそれにプラスして「自分に嘘をつかない(もしくはつけない)」人間のことで、好むと好まざるとに関わらず嘘をついて生きていかざるを得ない現今の社会にあって、この生き方は現実との摩擦係数は高く、激しい闘争を求められる。
今の自分にとっては、聖者も聖者の中の聖者もともに眩しい存在だが、50歳を過ぎてもなお聖者の中の聖者であり続けている人物との出会いは、あまりに決定的で震えるほど感動した。しかもそんな人物が二人もいたのだった!
世界を信じる力がまたフツフツと湧いてきた。
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