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本屋の文庫本コーナーに行くと、哲学者ジル・ドゥルーズの本が文庫化され並べられているのに戸惑った。

蔵書ではぶ厚い『千のプラトー』を所蔵するのみだが、この物理的な厚みと重みが彼の思想自身と相俟っていたのに、

文庫化されるとなんとも味気ない印象を受けてしまう。

もちろん印刷された活字は変わりないのだけど。

生前、『死霊』の作者埴谷雄高は「自分の作品は文庫化するな」みたいなことを言っていた記憶があるが、彼の死後あっさりと文庫化されてしまった。。

文庫化されて得るもの、失うもの。精神と重量は呼応している。


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