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2009.03.13
エントロピー理論から見る循環とは
とんぼや鳥は重力に抗ってまでわざわざ宙を舞う。
鮭は川の流れに抗ってわざわざ上流に昇っていく。なぜか。
山に降った雨は、その土中にある栄養分を重力の法則に沿って、下へ下へ流していく。
田や畑、海はその栄養分をあずかって、豊かになる。
でも、普通に考えると栄養分を流し続ける山は、そのうちスカスカになってしまうのではないか。。
ならない。なぜか。
それは海に流れた栄養分を、鳥がわざわざ飛来することによって海から山へ運ぶから。
鮭が遡上し、熊に食べられることで、海のものがまた山へ還っていくから。
ざっくり「循環」について語るとこんな感じだが、調べれば調べるほど、
生命の精妙さというか、神の見えざる手に驚かざるを得ない。
鮭が食べる山の栄養分も、重力の法則によって海の深層にまで沈殿したものが、
再び浮上する海流を知っているからである。
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