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2009.03.18
老兵
ボクサー辰吉丈一郎の特番が組まれていた。
日本で試合ができない辰吉はタイで試合をしていた。
相手選手に比べると筋肉に艶がなく、動きにもキレはなく、殴られっぱなしで、
痛々しさそのものだった。
スポーツ選手は、江川や中田のように絶頂期を過ぎた瞬間に辞めてしまう系と、
カズや中山、清原のようにどうしようもなくなるまで続ける系がある。
価値観の違いといってしまえばそれまでだが、辰吉の試合を見ると
燃え尽きるとか、納得するとかいったものでは捉えられない、業のようなものを感じてしまう。
勝つとか負けるとかいったスポーツの前提は、ここでは小さい。
まるでサラリーマンのようにリングにあがり続ける辰吉。
習慣とも言っていた。
ボクシングのリングに、今までのボクサーとは違う世界観を持ち込んだのかもしれない。
タイの相手選手が猟奇的にリンチのように、辰吉を殴り続けていたのが印象的だった。
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