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nijiriguchi**


これが茶室の入り口の「躙り口(にじりぐち)」。
利休考案。
狭い。信じがたいほどに。

刀を差していては、入ることができない。
犬のように四つん這いの無様な格好でないと入れない。

ここで世俗的な地位、身分、奢りなどを払い落とすのだろう。

利休が相手にしていたのは、信長や秀吉など自身の生殺与奪の権さえ握られた権力者である。
これを見れば、利休にとって茶の道が権力や政治などとは大きい位置づけにあったことが理解できる。もっと先を見ていたということだ。

数百年前にこういうコンセプトを真剣に考え、大工に指示を出し、具現化させた人間がいたことを考えるだけで、すげえなあとただただ感心してしまう。




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