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2009.09.05
ロシアカメラ Zorki4
喫茶店で座っていて涼みながら本を読んでいたら、隣に座っていた女の人にいきなりホテルまでの道を聞かれた。。新種のキャッチセールスか宗教か。
携帯を見せられ、このホテルなんですけど…県外から来たので分からなくて…と。
その携帯を受け取って、場所がわかったので丁寧に教える。午前中、知人の家で土にまみれながら作業を手伝っていたので、携帯を扱う爪が汚れていて恥ずかしかった。
道を教えた後も、その女の人は席を立たず、ケーキをボロボロこぼしながら食べ、タバコを矢継ぎ早に吸い、全く落ち着きがなかった。ジェントルマンなら、もっと分かりやすく教えるべきだったのか、本当に道を理解したのか、宗教とかじゃなくて普通の観光の人ではないのかと悩む。
しばらくして、「ありがとうございました。」とお礼を言われ、去っていった。
隣が気になりすぎて、その時読んでいた小説は同じ行をたどるばかりで1時間半の間、
「ところどころ光のもれる薄曇りの桃色の空からは、昼間の湿気の名残りを含んだゆるやかな風が吹きつけ、土手の斜面を埋め尽くすヒメシバやカラスムギ、川岸に生える背の高い緑のアシをみな平等に揺らしていた」という行を読み続けていた。

話しは結構変わるが、ロシアカメラのゾルキー4を持っている。
しかもロシア革命50周年記念のものだから、1967年製造ということか。ライカのコピーだが、クオリティは相当高い。
新宿の中古カメラ店カメラのきむらで買った掘り出し物。安く購入した記憶がある。
最近は使ってないけど、かなりいい質感のものが撮れる。
もちろん電池はいらない。手動でフィルムを巻き上げる。
シャッター音が素晴らしい。物質の出す、本物の音にゾクゾクす。

このブログの写真は全部デジカメのものだけど、自分は本質の所でデジカメは信用していないのかもしれない。圧倒的に便利だが、どうしても「情報」としての写真になってしまう傾向あり。フィルムの安心感、表現力。その質感と世界の質感は限りなく似ている。
携帯を見せられ、このホテルなんですけど…県外から来たので分からなくて…と。
その携帯を受け取って、場所がわかったので丁寧に教える。午前中、知人の家で土にまみれながら作業を手伝っていたので、携帯を扱う爪が汚れていて恥ずかしかった。
道を教えた後も、その女の人は席を立たず、ケーキをボロボロこぼしながら食べ、タバコを矢継ぎ早に吸い、全く落ち着きがなかった。ジェントルマンなら、もっと分かりやすく教えるべきだったのか、本当に道を理解したのか、宗教とかじゃなくて普通の観光の人ではないのかと悩む。
しばらくして、「ありがとうございました。」とお礼を言われ、去っていった。
隣が気になりすぎて、その時読んでいた小説は同じ行をたどるばかりで1時間半の間、
「ところどころ光のもれる薄曇りの桃色の空からは、昼間の湿気の名残りを含んだゆるやかな風が吹きつけ、土手の斜面を埋め尽くすヒメシバやカラスムギ、川岸に生える背の高い緑のアシをみな平等に揺らしていた」という行を読み続けていた。

話しは結構変わるが、ロシアカメラのゾルキー4を持っている。
しかもロシア革命50周年記念のものだから、1967年製造ということか。ライカのコピーだが、クオリティは相当高い。
新宿の中古カメラ店カメラのきむらで買った掘り出し物。安く購入した記憶がある。
最近は使ってないけど、かなりいい質感のものが撮れる。
もちろん電池はいらない。手動でフィルムを巻き上げる。
シャッター音が素晴らしい。物質の出す、本物の音にゾクゾクす。

このブログの写真は全部デジカメのものだけど、自分は本質の所でデジカメは信用していないのかもしれない。圧倒的に便利だが、どうしても「情報」としての写真になってしまう傾向あり。フィルムの安心感、表現力。その質感と世界の質感は限りなく似ている。
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